特殊部隊の訓練、軍報告書で判明 15年、陸自同乗ヘリ激しく損壊 

米軍が作成した沖縄本島沖での米陸軍特殊部隊ヘリコプター墜落事故の報告書

 沖縄本島沖で2015年に起きた陸上自衛隊員2人が同乗する米陸軍特殊部隊ヘリコプターの墜落事故で、機体が激しく損壊していたなどの詳細が26日、共同通信が入手した米軍事故報告書で初めて明らかになった。陸自隊員はテロ対処などを担う特殊部隊所属とされ、活動実態は知られていない。日米の精鋭部隊が関わる訓練の一端が公になるのは異例だ。

 米艦船へのロープ降下訓練に臨む際、回転翼が艦首マストに接触し、コントロールを失った。報告書の写真では機体上部が原形をとどめておらず、危険な訓練だったことをうかがわせた。「特殊作戦群」所属とされる陸自の2人を含め計7人が負傷した。


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