乳児遺体遺棄、父親に懲役2年 大阪地裁「尊厳傷つけた」 

 大阪府吹田市のアパートなどに生後間もない男児の遺体を放置したなどとして、死体遺棄や傷害などの罪に問われた父親の寺尾憲昭被告(43)に、大阪地裁は3日、懲役2年(求刑懲役3年6月)の判決を言い渡した。

 弁護側は衣装ケースに遺体を入れたのは2012年5月で、発見された16年5月時点では3年の公訴時効が成立していたと主張。小倉哲浩裁判長は「親として葬祭の義務があるのに遺体を放置しており、遺棄行為は続いていた」と退け「息子への哀悼の念がなく死者の尊厳を傷つけた」と述べた。


  • LINEで送る