望む性のトイレ使用見直し LGBT擁護の通達破棄 

シアトルの高校に設置されたジェンダーフリー(性別不問)のトイレ=2016年5月(AP=共同)

 【ワシントン共同】トランプ米政権は22日、心と体の性が異なるトランスジェンダーの生徒が自分の望む性別のトイレや更衣室を使うことを認めるよう全国の公立学校に求めたオバマ前政権の通達を破棄した。教育省が発表した。性的少数者(LGBT)の権利擁護が後退する懸念が強まっている。

 教育省は、通達に関して十分な説明や手続きが行われなかったことなどを破棄の理由に挙げた。

 トランプ大統領はLGBTの権利を守ると表明する一方で、学校が生徒に望む性別のトイレ使用を認めるかどうかは各州が決めることで、連邦政府が介入するべきではないと主張していた。


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