ニホンザル3割が交雑種、千葉 富津市の動物園で57頭駆除 

千葉県富津市の高宕山自然動物園のニホンザル=2015年12月(富津市提供)

 千葉県富津市の高宕山自然動物園で、ニホンザルとして飼育していた164頭のうち57頭が特定外来生物のアカゲザルとの交雑種だったことが、市の調査で分かった。アカゲザルや交雑種は外来生物法で飼育が許可されておらず、市は57頭を駆除した。同園は天然記念物指定のニホンザルの生息地から2~3キロしか離れておらず、関係者は自然環境への影響を懸念している。

 房総半島では、閉園した別の観光施設から逃げたアカゲザルが繁殖。過去にニホンザルとの交雑種も見つかり、市が昨年秋から、京都大や地元の研究機関に依頼しDNA鑑定を進めていた。


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