慈恵医大、複数チェック体制へ 肺がん疑い報告書を1年放置 

 東京慈恵会医大病院で肺がんの疑いがあると指摘された画像診断報告書が約1年間放置された問題で、病院は1日、医師らの間で確実に情報を共有するため、画像診断部から担当医に直接口頭で連絡することや、検査結果を複数でチェックする体制の構築などの再発防止策を明らかにした。

 件数や詳細は不明だが、慈恵医大病院は過去にも同様の見落とし事例があったと説明。2013~15年に画像診断部の医師が「早急な対応が必要」と判断した場合、担当医らに直接口頭で結果を伝える仕組みを導入し、画像診断を依頼した医師が報告書を確認したかどうかチェックする電子システムも取り入れていた。


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