眠り制御の2遺伝子発見、筑波大 病気の治療前進も 

 睡眠と覚醒をコントロールする二つの遺伝子を発見したと、筑波大などの研究チームが2日付の英科学誌ネイチャー電子版に発表した。健康の維持や記憶など体のさまざまな機能に影響を与えている睡眠の仕組みの解明や、睡眠障害の治療につながると期待される。

 人を含む哺乳類や鳥類は通常、浅い眠りのレム睡眠と、より深い眠りのノンレム睡眠を繰り返す。

 チームは、化学物質を使って無作為に遺伝子に変異を起こした8千匹のマウスの中から、脳波などを分析して、睡眠時間が長いグループと、レム睡眠時間が短いグループを抽出。各グループに共通の遺伝子変異がないかを調べた。


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