出雲大社が老朽化で解体着手か 旧社務所、関係者困惑 

故菊竹清訓氏が設計した、出雲大社の旧社務所「庁の舎」=3月、島根県出雲市

 国際的に著名な建築家・故菊竹清訓氏(1928~2011年)の代表作で、老朽化を理由に取り壊しが予定されている出雲大社(島根県)の旧社務所「庁の舎」の周囲に「解体工事」と書かれた仮設の壁が置かれ、工事用の車両が出入りしていることが28日分かった。工事に着手したか、近く着手するとみられる。

 保存を要望していた関係者は「保存に向けた検討をしたかったが残念だ」と困惑している。

 出雲大社は雨漏りや老朽化を理由に建て替える方針をホームページに掲載。18年ごろまでに工事を完了したいとしている。

 庁の舎を巡っては、国内外の建築学会が保存を要望している。


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