他人のiPS移植承認 大阪大審査委、条件付きで 

 他人の細胞を使って作った人工多能性幹細胞(iPS細胞)から網膜の細胞を作製し、重い目の病気の患者に移植する世界初の臨床研究について、大阪大に設置された専門の審査委員会が、患者への説明を分かりやすくすることを条件に実施計画を「適切」と認めたことが9日、大阪大などへの取材で分かった。

 6月に計画を発表した京都大や大阪大、理化学研究所、神戸市立医療センター中央市民病院の4施設からなるグループが申請していた。今後は計画を修正した上で、委員会の意見書とともに厚生労働省に提出。厚労省の部会の承認手続きを経て、来年前半の移植を目指す。


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