2016年8月31日 10:29 | 無料公開
厚生労働省の専門家会合は31日、他人のたばこの煙を吸う受動喫煙が、肺がんの危険性を確実に高めることなどを盛り込んだ報告書をまとめた。公共施設や飲食店など不特定多数の人が利用する室内の全面禁煙を提言、近くホームページで公開する。通称「たばこ白書」は15年ぶりの改定で、受動喫煙の危険性を強調した内容になった。 白書は、受動喫煙が原因の死者は年間約1万5千人で、日本の防止対策は「世界最低レベル」とする世界保健機関(WHO)の判定に言及。肺がんだけでなく、心筋梗塞や脳卒中、小児ぜんそくなどが因果関係が十分あり最もリスクの高い「レベル1」と判定された。