iPS医療にAI活用 山中教授、安全性を評価 

インタビューに答える京都大の山中伸弥教授

 京都大の山中伸弥教授は27日までに、再生医療に使うために備蓄している人工多能性幹細胞(iPS細胞)の安全性の確認に、人工知能(AI)を取り入れる構想を明らかにした。患者に移植する前に、がんに関わる遺伝子に異常がないかAIで調べる。

 iPS細胞の開発から10年を機に共同通信のインタビューに答えた。最先端のIT技術を積極的に導入して再生医療の安全性を高め、実用化を加速させたい考えだ。

 山中氏は「膨大なゲノムデータの解析を、見落としなく、客観的に安全性を評価するのにAIを使いたい」と述べた。


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