細胞移植で脱毛症治療 東京医大が臨床研究 

 毛髪の成長に関わる細胞を髪が薄くなった部分に移植し、脱毛症の治療を目指す臨床研究を、東京医大などが26日までに始めた。3年間で有効性や安全性を確かめる。

 脱毛症の中でも頻度の高い「壮年性脱毛症」に悩む60人の男女が対象。男性型脱毛症とも呼ばれ、男性ホルモンの働きで髪の毛が細くなったり短くなったりする。女性でも発症することがある。

 臨床研究は、後頭部の健康な髪の毛が含まれる数ミリの頭皮を採取。「毛球部毛根鞘細胞」という発毛を促す細胞を取り出して数カ月かけて大量に培養し、患者自身の毛が薄くなった部分に注射器で移植する。


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