がん退職防止指針を初策定 企業と医師連携、厚労省 

指針のポイント

 厚生労働省は23日、がん患者らが治療と仕事を両立できるよう支援する企業向けガイドライン(指針)を公表した。病気による退職を防ぎ、仕事優先で治療をおろそかにしないようにするのが狙い。企業側に対し、働き手である患者の情報を医療機関と共有し、勤務時間の配慮など適切な措置を取るよう求めた。

 がん対策基本法に基づく就労支援策の一環で、こうした指針は初めて。がんだけでなく、脳卒中など継続して治療が必要な病気も対象となる。厚労省のウェブサイトで閲覧できる。

 指針によると、働きながらがんで通院している人は約32・5万人と推計され、対策が急務となっている。


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