E型肝炎、日赤が実態調査へ 輸血で感染、15年度中にも 

E型肝炎ウイルス(国立感染症研究所提供)

 輸血で移植患者らがE型肝炎ウイルスに感染し、慢性E型肝炎とみられる状態になった問題で、献血事業を行う日本赤十字社は19日までに、献血される血液の感染実態調査を2015年度中にも東京都内で始める方針を固めた。

 厚生労働省によると、E型肝炎ウイルスは感染しても健康な人なら症状が出ないことが多いなどの理由で、献血の全数検査をしていない。しかし輸血で同ウイルスに感染し、少なくとも5人が、肝硬変などにつながる慢性肝炎とみられる状態になったことが最近判明した。

 日赤はウイルスを検出する感度の高い検査方法を使い、東京都内の献血でウイルスの陽性率を調べる方針。


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