臨床研究、対象者40人増 3年間で有効性見極め 

記者会見する藤堂省・北大名誉教授(中央)らの研究チーム=18日午後、札幌市北区

 生体肝移植後の拒絶反応を免疫抑制剤なしで抑える臨床研究の結果について、北海道大などの研究チームが18日、北大病院(札幌市)で記者会見し、有効性を見極めるため今後3年間で対象者を40人ほど増やし、一般的な治療法として確立させることを目指す方針を明らかにした。

 チームの藤堂省・北大名誉教授(移植外科)は「免疫抑制剤を服用せずに日常生活を送ることは移植患者の夢。肝臓以外の臓器でも今回の手法が有効かを試し、成功させたい」と述べた。

 研究チームによると、生体肝移植は末期の肝不全患者らを対象に国内で年間約400件が行われている。


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