希少難病、骨髄移植で治療 1歳女児、東京医科歯科大 

 東京医科歯科大は16日、生まれつき肺にタンパク質が異常にたまる難病「先天性肺胞タンパク症」の1歳女児を、骨髄移植で治療することに成功したと発表した。患者は国内で数人と非常にまれな病気で、治療は国内外で例がないとしている。

 治療に当たった小児科の森尾友宏教授によると、女児は埼玉県在住で、生後5カ月で重い肺炎を発症、昨年3月に同大病院に入院した。検査の結果、体内の異物の排除に必要な免疫を担う樹状細胞がほとんどなく、そのため肺にタンパク質が異常にたまっていると分かった。

 女児は7月、父親から骨髄移植を受けた。一時危険な状態になったが回復、11月に退院した。


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