大気汚染で550万人死亡 13年、中国インドが5割超 

深刻な大気汚染のため、マスクを着け北京の故宮博物院を見学する人たち=2015年12月(共同)

 【北京共同】世界各地で大気汚染が原因で死亡する人が2013年には計550万人以上に上り、そのうち微小粒子状物質「PM2・5」の汚染が深刻な中国、インドの合計の死者数が全体の55%を占めたことが15日までに分かった。中国やインドなどの研究チームが発表した。

 研究者らは汚染物質を多く排出する工場の操業や車の排ガス、石炭の燃焼などが、肺がんなどを引き起こしていると指摘。「対策にもっと本腰を入れなければ、死者数はさらに増え続ける」と警鐘を鳴らしている。

 調査によると、13年の大気汚染を原因とする死者は中国が最多で約160万人。インドが約140万人と続いた。


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