「パワハラで自殺は労災」 トヨタ社員遺族が国提訴 

提訴後、記者会見する自殺したトヨタ自動車の男性社員の妻(手前)=10日午後、名古屋市中区の名古屋司法記者クラブ

 トヨタ自動車の男性社員=当時(40)=が2010年に自殺したのは過重な業務と上司のパワーハラスメントが原因として、男性の妻(44)が10日、労災を認めなかった豊田労働基準監督署(愛知県豊田市)の処分取り消しを国に求める訴訟を名古屋地裁に起こした。

 訴状によると、男性は1990年にトヨタに入社し、車体生産ラインの設計などに従事。08年のリーマン・ショック以降、パワハラを受けるようになった。09年9月から担当を変わったが、パワハラは続き、うつ病を発症。10年1月に豊田市内の林で首つり自殺した。

 トヨタ自動車は「訴訟の詳細を把握する立場にない」としている。


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