ロシア邦人殺害で懲役20年 大阪地裁、現地捜査証拠に信用性 

 ロシア極東のアムール州で日本人の知人男性を刺殺したとして、殺人罪などに問われた湧川泰明被告(37)に大阪地裁は20日、求刑通り懲役20年の判決を言い渡した。

 共犯とされた湧川被告のロシア人妻(30)などを、ロシア当局が取り調べた映像の信用性が争点だったが、斎藤正人裁判長は「捜査官の誘導もなく自らの体験をありのままに語っている」と認めた。

 判決によると、湧川被告は2006年9月、アムール州で、妻とその知人のロシア人(32)と共謀し、大阪府東大阪市の中古車販売業の田中康文さん=当時(34)=を刺殺した。

 妻らはロシアで逮捕され、有罪判決を受けた。


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