アパマンに賠償命令 内部告発者の郵便持ち出し 

 不動産仲介会社に勤務していた男性が内部告発後、無断で上司に自宅の郵便物を持ち出されたなどとして、会社に20万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、福岡簡裁は23日までに会社側に14万円の支払いを命じた。

 被告は「アパマンショップリーシング」(東京)。男性は同社九州支店の元契約社員で、福岡市のマンション物件2件について、以前の入居者が自殺したことを告げずに賃貸した説明義務違反があったとし、昨年4月、国土交通省に内部告発していた。

 判決理由で堤博美裁判官は、賃貸契約は5月末までは継続していたと判断した上で、上司の動機が内部告発に関する情報を得るためと認定。


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