御嶽山の地震計壊れ、計測できず 山頂近くに長野県設置 

 長野県が御嶽山の山頂近くに設置していた地震計が昨年8月に老朽化のため壊れ、噴火前に起きる地震を観測できていなかったことが30日、長野県への取材で分かった。機器の調達や予算の関係で、10月中旬ごろに更新する予定だったという。

 気象庁によると、御嶽山では同庁や長野、岐阜両県などが計12カ所に地震計を設置。データは同庁に提供され、長野県のものは火口に最も近い。気象庁の担当者は「正常なら山麓などの観測点で捉えられない微少な地震が分かった可能性はあるが、噴火は規模が小さく、事前に警戒レベルを上げられたかどうかは分からない」と話している。


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