御嶽山噴石浴び、傷が背中に集中 DMAT医師が振り返る 

救護活動を振り返る長野赤十字病院の降旗兼行医師(左)と徳竹智子看護師=30日午後、長野市

 降り注ぐ大小の噴石から逃れてきた人たちのけがは背中側に集中し、全身が灰に覆われて傷口を見つけるのも難しかった。御嶽山の噴火で、災害派遣医療チーム(DMAT)として救護に当たった長野赤十字病院(長野市)の医師らが30日、取材に応じ、緊迫した治療の現場を振り返った。

 噴火当日から現地に入った降旗兼行医師(45)は、長野県立木曽病院や山中の救護所で活動した。

 木曽病院で診察した男女5人ほどの患者全員が、肩の骨を折ったり、背中に岩がぶつかって肺が破裂したりと、背中側に傷が集中していたという。「頭を腕で守りながら逃げようとして、けがをしたのではないか」と推測した。


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