原子力機構、インドネシアと協力 高温ガス炉の開発 

 日本原子力研究開発機構は4日、炉心溶融を起こしにくいとされる次世代原子炉「高温ガス炉」の研究開発で、インドネシア国家原子力庁と協力協定を締結したと発表した。同国が2020年の運転開始を目指す試験・実証炉の建設に、日本の研究成果を生かす。

 高温ガス炉は、原子炉の冷却に水ではなくヘリウムガスを使用。大量の水を使わないため内陸部に建設できる利点があるが、大型化はできず出力は30万キロワットが限度という。

 インドネシアは世界有数の地震大国で、津波の被害を受ける沿岸部を避けた立地が見込まれる。


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