義父の精子で118人誕生 不妊治療、体外受精で79組出産 

 不妊治療を行っている長野県の「諏訪マタニティークリニック」(根津八紘院長)で1996年から2013年に、79組の夫婦で妻が夫の実父(妻の義父)から精子提供を受けて体外受精により計118人の赤ちゃんが誕生したことが27日分かった。妻が義父から精子提供を受けた夫婦は110組あった。

 匿名の第三者からの提供精子による非配偶者間人工授精(AID)は60年以上前から行われているが、匿名が前提。近親者から精子の提供を受ける不妊治療には「家族関係が複雑になる」などの指摘があり、議論を呼びそうだ。

 東京都内で開かれる日本受精着床学会で根津院長が31日に発表する。


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