防衛相、仏に強い懸念伝達へ 対ロシア揚陸艦売却契約で 

 小野寺五典防衛相は24日、ロシアと強襲揚陸艦2隻の売却契約を結んでいるフランスに対し、強い懸念を伝える方針を固めた。ウクライナでのマレーシア航空機撃墜で親ロシア派の関与が疑われる中、後ろ盾であるロシアへの揚陸艦売却には慎重であるべきだと判断した。

 日本政府筋によると、フランスのルドリアン国防相が近く来日する。小野寺氏は29日に会談する方向で調整しており、売却契約に関し「国際情勢に照らして適切でない」と自制を促す意向だ。

 日本としては懸念伝達により、対ロ非難を強める米国と歩調を合わせる意味合いがある。


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