高齢者狙った詐欺で男に懲役9年 札幌地裁 

 高額商品の購入を悔やむ高齢者に弁護士や警察官を装って「返金される」と持ちかけ、手数料名目で計約4千万円をだまし取ったとして、組織犯罪処罰法違反(組織的詐欺)の罪に問われた会社役員船木優也被告(31)に札幌地裁は14日、懲役9年(求刑懲役13年)の判決を言い渡した。

 船木被告と共謀したとされた無職石岡一彦被告(27)には懲役7年(求刑懲役10年)、無職吉田勇輝被告(25)には懲役5年(求刑懲役7年)の判決を言い渡した。

 判決理由で加藤学裁判長は「被害額は多額に上る。船木被告は統括者として他の被告らに報酬を支払うなど重要な役割を果たし、責任は重い」と指摘。


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