中部電、値上げ検討 経営悪化、来年4月軸に 

 中部電力が家庭向け電気料金の値上げの検討を始めたことが31日、分かった。来年4月1日を軸に調整している。政府の要請で2011年5月に運転を停止した浜岡原発(静岡県御前崎市)の再稼働が見通せず、円安傾向が続いて火力発電用の燃料費が膨らみ、経営が悪化しているためだ。

 東日本大震災後、原発を持たない沖縄電力を除く大手電力9社のうち、北海道、東北、東京、関西、四国、九州の6電力会社が電気料金の値上げを実施する中、原発への依存度が低い中部電も財務状況を改善するのが難しいことが明確になった。

 値上げ幅は平均5~8%程度を目安にしている。


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