和歌山県警の元科捜研主任に有罪 鑑定データ捏造事件 

 事件の鑑定データを捏造したとして、証拠隠滅と有印公文書偽造・同行使の罪に問われた和歌山県警科学捜査研究所の元主任研究員能阿弥昌昭被告(50)に、和歌山地裁(浅見健次郎裁判長)は13日、懲役2年、執行猶予4年(求刑懲役2年)の判決を言い渡した。

 検察側は論告で、上司に一方的に不信感を募らせ犯行に及んだとし「動機は安易で短絡的。科学捜査の信頼性を損なった責任は重い」と指摘。弁護側は「職責の自覚が足りなかったと深く反省している」と執行猶予付きの判決を求めていた。

 同僚が指摘し発覚。能阿弥被告は停職3カ月の懲戒処分を受け、依願退職した。


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