函館空港でアイヌの儀式 民芸品販売店がオープン 

函館空港で行われたアイヌ民族の伝統儀式「カムイノミ」=28日午後

 北海道函館市の函館空港で28日、アイヌ民族の伝統儀式「カムイノミ」が行われ、民族衣装を着た祭司ら約10人がいろりを囲んで座り、アイヌ語で神に祈りをささげた。空港内にアイヌ民族の民芸品を扱う店「ラプ」がオープンしたのを記念したイベント。

 祭司らは空港の出口前で、店や空港の発展を祈念した。ラプを運営する函館市のNPO法人「道南マウコピリカの会」(加藤敬人理事長)の主催で、同市内でアイヌ民族の儀式が行われるのは50年ぶりという。

 ラプは道内のアイヌ民族の作家がつくった彫刻品やアクセサリーを販売、店名はアイヌ語で「羽」を意味する。


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