伊勢神宮の奉曳車組み立て 中部空港に掛け声響く 

 伊勢神宮(三重県伊勢市)の式年遷宮の「お白石持行事」に使う白石を運ぶ「お白石奉曳車」が12日、中部空港(愛知県常滑市)で組み立てられた。

 作業は500年以上続く伝統行事で、国の「記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財」。旅行客でにぎわうホールで、おそろいの法被姿で作業した伊勢神宮奉仕会の男女が完成した奉曳車を囲み「エイヤー」と掛け声をあげると旅行客から拍手が起きた。

 中部空港などによると、奉曳車は高さ約4メートル、長さ約5メートルの木製の台車で、三重県の宮川流域で採れる白石が入ったおけが積まれている。伊勢市外で組み立てられるのは初めて。


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