浪江・小高原発を断念 新設撤回は福島事故後初  

東北電力が福島県で計画中の浪江・小高原発の建設予定地=1981年11月

 東北電力は28日、福島県で進めていた浪江・小高原発の新設計画を取りやめると発表した。東京電力福島第1原発事故で地元の反対が強まり、建設は不可能と判断したとみられる。事故後、原発の新設計画が撤回されるのは初めて。

 東北電は同日、国、県、建設予定地がある福島県浪江町、南相馬市に計画の取りやめを報告した。国に提出した2013年度の供給計画から同原発の開発予定を外した。

 福島県の佐藤雄平知事は「一昨年の原発事故で今も避難が続いていることを考えると当然だ」と述べた。


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