都内で基準3千倍の六価クロム 排水溝から検出 

 東京農工大の渡辺泉准教授(環境毒性学)らの研究グループが、東京都江戸川区の都立公園近くの排水溝の水から1リットル当たり153ミリグラムの六価クロムを検出したことが27日、分かった。環境基準の約3千倍に当たる。

 これまで都に健康被害の報告はないが、都環境局の担当者は「確認を急ぎ、事実なら対策を講じたい」としている。

 現場は江戸川区小松川1丁目の歩道脇。この歩道では2011年に六価クロムを含む地下水の漏出が見つかり、都は土壌を除去し、舗装し直している。

 研究グループが今年1~2月に歩道脇の排水溝から水を採取分析した結果、高濃度の六価クロムを確認したという。


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