閉館の御園座、別れ惜しむ 大歌舞伎千秋楽 

御園座の最終公演となる「三月大歌舞伎」の千秋楽を終え、あいさつする市川猿之助さん(右)=26日夜、名古屋市中区

 建て替えのため今月末で閉館する名古屋市中区の老舗歌舞伎劇場「御園座会館」で、現劇場での最後の自主公演となる「三月大歌舞伎」が26日、千秋楽を迎えた。詰めかけた1600人以上のファンは「もったいない」と名残を惜しんだ。

 昨年4月からの「さよなら公演」の最後となる三月大歌舞伎では、市川猿之助さんと市川中車さんの襲名披露口上や「義経千本桜」などが上演された。

 夜の部の鑑賞券はほぼ完売。御園座を数十回訪れたという愛知県東郷町の鵜飼百合江さん(81)は「最後の公演が見られてうれしい。閉館はもったいないが、新しい劇場にも足を運べたら」と期待を込めた。


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