高村光雲の彫刻3点見つかる 京都・大覚寺 

大覚寺境内の蔵で見つかった高村光雲の彫刻作品。右から聖徳太子孝養像、聖観音像、白衣大士像=26日午後、京都市右京区

 京都市右京区の大覚寺は26日、彫刻家高村光雲(1852~1934年)の彫刻作品3点が境内の蔵で見つかったと発表し、報道陣に公開した。

 いずれも大正時代の木造で白衣大士像(高さ22センチ)と聖観音像(同20・8センチ)、聖徳太子孝養像(同21センチ)。

 昨年末、京都造形芸術大の石川登志雄非常勤講師が発見した。大覚寺の門跡(故人)の所持品だったという。

 石川氏によると、箱書きに自筆で「高邨光雲」とあり、邨の字は光雲が特に力を入れた作品に使われることが多いという。石川氏は「保存状態も良く、あらためて光雲の芸術性の高さが伝わってくる」と話していた。


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