小笠原諸島の兄島にも外来トカゲ 昆虫類に悪影響の恐れ 

「グリーンアノール」(環境省提供)

 東京都は26日、世界自然遺産の小笠原諸島の兄島で、特定外来生物に指定されているトカゲの一種「グリーンアノール」を初めて確認したと発表した。小笠原諸島の父島と母島では既に生息が確認されている。

 父島や母島ではグリーンアノールが餌とするため昆虫類が激減しており、兄島でも希少な昆虫類に悪影響を及ぼす恐れがある。環境省は都とともに約190個のわなを設置。見回りと駆除を続ける。

 都によると、22日に都の委託で外来植物を駆除していた作業員が、兄島南部の海岸沿いの岩場で1匹発見し、駆除。翌23日に環境省や都が付近を調査した結果、さらに3匹が見つかった。


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