福島原発停電の原因はネズミ 接触でショート 

福島第1原発の停電原因となったネズミの死骸=20日(東京電力提供)

 東京電力は25日、福島第1原発で使用済み核燃料プールが冷却できなくなった停電の原因は、仮設配電盤にネズミが触れ、ショートしたことが原因と断定した。

 ショートで過電流が発生、遮断器が電流を止めたほか、一部の設備は電圧の変化で自動停止したとみられる。

 尾野昌之原子力・立地本部長代理は「小動物の侵入防止を含め、必要な対策を進めたい」と話した。

 東電によると、仮設配電盤は端子付近が焦げ、見つかったネズミ(体長25センチ)の死骸に感電した痕があり、停電の原因は接触したためと判断した。仮設配電盤に小動物が入り込めないようにする対策は取っていなかった。


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