2013年3月21日 18:41 | 無料公開
奈良・唐招提寺で新たに出土したタイル状の仏像「せん仏」の破片=21日、奈良市
奈良市の唐招提寺で、飛鳥~奈良時代に作られたタイル状の仏像「せん仏」の破片が1点出土し、奈良県立橿原考古学研究所と同寺が21日、発表した。製作当時は焼き固めた粘土に漆を塗り、さらに金箔も張っていたとみられる。
寺には重要文化財のせん仏片があり、今回出土したものも図柄の特徴から同じ型で作られたとみられるが、焼け具合が違うため、同じ工房で作られた別個体らしい。天武天皇の子の新田部親王の邸宅跡に唐招提寺が建てられたことから研究所は「重文級の発見。親王が所有していたせん仏が寺に伝わったのだろう」としている。