現存最古「お伊勢参り屏風」公開 名古屋、17世紀作 

名古屋市博物館が報道関係者に公開した「伊勢参宮図屏風」=21日午前、名古屋市瑞穂区

 名古屋市博物館(同市瑞穂区)は21日、お伊勢参りの様子を描いた「伊勢参宮図屏風」を報道関係者に公開した。同館によると、17世紀後半に描かれ、伊勢参拝をテーマとしたびょうぶでは現存最古の作品という。

 お伊勢参りを描いたびょうぶはこれまでにも見つかっているが、いずれも19世紀以降に制作されたものだった。津田卓子学芸員は「今までこんな古いものはなかったので、大発見。街のにぎわいや、参宮の楽しさがよく伝わる絵だと思う」と話している。

 公開されたびょうぶは縦約1メートル、横約3・2メートル。2011年に、市民から寄贈を受けた。


  • LINEで送る