20年に洋上風力発電40倍以上 視察の環境相が新目標 

国内初の浮体式洋上風力発電の試験機を視察する石原環境相=9日午後、長崎県・椛島沖

 石原伸晃環境相は9日、「2020年に洋上風力発電の能力を100万キロワット以上にしたい」と述べ、現在の発電能力の40倍以上にするという新たな導入目標を明らかにした。長崎県・五島列島の椛島沖にある国内初の浮体式洋上風力発電の試験機を視察した後、記者団に語った。

 洋上は陸上に比べて強い風が安定して吹くことから風力発電に適しているが、日本には、海外で主流の海底に土台を置いて固定する「着床式」に適した遠浅の場所が少なく普及が遅れている。

 環境省は、普及の切り札として、土台が不要で、海上に風車を浮かせる浮体式の開発に力を入れている。


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