温室ガスの25%削減目標見直し 温暖化対策の国際公約 

 安倍晋三首相は25日の日本経済再生本部の会合で、民主党政権が地球温暖化対策で国際公約として掲げた「2020年までに温室効果ガスの排出量を1990年比で25%削減する」との数値目標を見直すよう、石原伸晃環境相ら関係閣僚に正式に指示した。

 25%目標は二酸化炭素を排出しない原発依存を前提としていたが、その後、東京電力福島第1原発事故が発生。原発の稼働が不透明になり、火力発電が増えたため、実現が難しくなっていた。目標の引き下げは必至だが、諸外国から温暖化対策に消極的だと批判を受ける恐れがある。目標は国際交渉での発言力に直結するため、慎重な判断が必要になる。


  • LINEで送る