精子保存の費用助成基金を設立 骨髄移植の男性対象 

「志村大輔基金」の設立記者会見であいさつする志村哲夫さん(左)=21日午後、東京都千代田区

 全国骨髄バンク推進連絡協議会(東京)は21日、骨髄移植を受ける男性患者が副作用で不妊となるのに備えて精子を保存する費用などを助成する基金を設立したと発表した。名称は「志村大輔基金」。血液疾患の治療費負担を軽減する活動を続け、昨年1月に39歳で亡くなった慢性骨髄性白血病患者の名前を冠した。

 寄付を募り、年間1500万円程度の支出ができる規模の基金を目指す。45歳以下の患者を対象に、精子の採取や保存の費用、交通費を最大20万円まで助成する。精子保存のほか、性別にかかわらず、血液疾患の投薬治療を受けている患者の医療費助成も対象にする。


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