骨に張り付き破壊する細胞を観察 阪大、骨粗しょう症薬期待 

R型(矢印)よりN型が多い健康なマウス(左)と、N型(矢印)が少なくR型が大半を占める骨粗しょう症マウスの骨の内部の破骨細胞(石井優大阪大教授提供)

 骨粗しょう症や関節リウマチ、がんの骨転移で異常に骨を壊してしまう「破骨細胞」が、骨に張り付き破壊する様子をリアルタイムで観察することに大阪大などのチームがマウスを使って世界で初めて成功し、16日付の米医学誌電子版に掲載された。

 破骨細胞には、活発に骨を壊すものと、動き回るだけで骨を壊さないものがあることも判明。チームの石井優教授は「壊さない型を増やす薬剤が開発できれば、骨粗しょう症の有力な治療法となるかもしれない」としている。

 骨は破骨細胞によって壊されるとともに骨芽細胞によって再生され、絶えず入れ替わっている。


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