CO2貯留、観測井戸の掘削公開 封じ込め実証試験施設 

二酸化炭素の貯留状況を観測するための井戸の掘削現場=8日午後、北海道苫小牧市

 発電所や工場から出る二酸化炭素(CO2)を回収し、地中に封じ込める技術の実証試験施設の建設が進む北海道苫小牧市で8日、CO2の貯留状況を観測するための井戸の掘削作業が報道陣に公開された。完成すれば深さ約1200メートルに達する。

 技術は二酸化炭素回収・貯留(CCS)と呼ばれ、地球温暖化対策の一つとして期待される。試験は経済産業省の事業で、委託を受けた調査会社が高さ約30メートルのやぐらを組み、7日に掘削を始めた。CO2を地中に送り込むための井戸と合わせて、2014年度までに新たに4本掘る。

 経産省によると、16年度から、苫小牧市の製油所から出るCO2を回収。


  • LINEで送る