たわわに実れ、イネ遺伝子発見 収量増、東大チーム 

 東京大の経塚淳子准教授(植物遺伝学)らの研究チームは25日までに、稲穂の枝分かれを促し、できるコメの量を増やす遺伝子を発見したと、米科学アカデミー紀要に発表した。豊作を連想させる「TAWAWA1」との名前を付けた。

 この遺伝子の働きが強まる変異の起きたイネをコシヒカリと掛け合わせると、1本当たりの収量が最大で4割増え、味もコシヒカリと変わらないイネができた。ただ、1粒当たりの重さは数%軽くなっており、最適な品種作りや育て方は今後さらに検討する必要があるという。

 コメの量は稲穂の枝分かれの数に応じて増減する。それぞれの枝に花がつき、一つ一つがコメになる。


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