特措法未申請者にも無料健診 水俣病対策で環境省 

 環境省は21日、7月末に申請を締め切った水俣病特別措置法に基づく救済策に申し込まなかった人が、年一回無料で健康診断を受けられる事業の申請受け付けを開始した。

 救済策をめぐっては、一部の被害者団体から「差別や偏見を恐れて申請できない人もいる」との声が上がっており、潜在的な被害者を想定した措置。

 事業は、水俣湾か阿賀野川流域の魚介類を一定期間以上食べた人が対象で、健康診断の他に保健師からの保健指導も受けられる。熊本、鹿児島、新潟の3県へ申し込みが必要で、3県以外に東京や大阪でも受診できる。


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