米科学誌、十大成果に京都大研究 マウスのiPS細胞から卵子 

 米科学誌サイエンスは、ことし達成された科学分野の十大成果の一つに、マウスのiPS細胞から卵子をつくった京都大の研究を選んだ。21日付の同誌で発表した。

 斎藤通紀京大教授は「われわれの研究が選ばれたのには驚いた。今後、生殖細胞の発生機構をより詳細に解明したい」と話した。

 斎藤教授らは10月、マウスのiPS細胞を使って卵子を作製し、通常の精子と体外受精させて子どもを誕生させたと発表。サイエンスは「倫理問題もあり人間の細胞でまだ同じことはできないが、不妊の原因解明に役立つ」と評価した。


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