元蒼国来訴訟、和解協議へ 大相撲の八百長問題 

 大相撲の八百長問題で日本相撲協会を解雇された元幕内蒼国来の恩和図布新氏(中国出身)が、力士としての地位確認などを求めた訴訟は20日、東京地裁(古久保正人裁判長)で双方が準備書面を提出し結審した。判決は来年3月25日に決まったが、地裁が和解を勧告したため元蒼国来側と相撲協会側は和解協議に入る。

 八百長への関与を否定する元蒼国来は力士としての相撲界復帰を目指しており、この日もまげを結った着物姿で出廷した。代理人の小松初男弁護士は「土俵への復帰が第一で、金銭的な解決は考えていない。相撲協会は復帰に理解をしていただきたい」と話した。


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