首つりでは起きにくい出血も 専門家「他殺の考慮必要」 

 和歌山県警が昨年8月に首つり自殺と判断した後、遺族の告訴を受理して再捜査を始めた男性=当時(34)=について、首から鎖骨にかけて左右に2カ所、自分で首をつった場合には起きにくいとみられる出血があったことが20日、遺族らへの取材で分かった。

 男性は自宅マンションのロフトにかけたロープで首をつり、床にひざまずいた姿勢で死亡していたことも判明。

 遺族が協力を求めた山本医学鑑定研究所(京都市)の山本啓一医師は、出血について「男性の姿勢から、落下などの衝撃で生じたとは考えにくい。別の力によって出血した可能性もあり、他殺の可能性を考慮した捜査が必要」と指摘する。


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