柏崎刈羽、燃料棒接触はレベル1 国際評価尺度 

 原子力規制委員会(田中俊一委員長)は19日、東京電力柏崎刈羽原発5号機(新潟県)の燃料集合体が変形して燃料棒同士が接触したトラブルについて、国際的な事故評価尺度(INES)でレベル1とする暫定評価を公表した。

 規制委は「放射性物質の漏えいはないが、異常な状態で燃料が原子炉内に設置されていた」と原子炉の安全上問題があったと認定した。

 5号機の使用済み燃料プールで保管中の燃料集合体18体の部品が変形し、その内1体の内部で燃料棒同士が接触していた。燃料集合体は燃料棒を束ねた構造で、中心に冷却水を流すため管が通っている。管が変形して周辺にある一部の燃料棒も変形し、燃料棒同士が接触していた。


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