iPS培養、規制緩和へ 研究迅速化見込む 

 人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使った臨床研究を進めるため、神戸市が国に要望していた培養に関する規制緩和で一部合意したことが14日、市への取材で分かった。

 市によると、厚生労働省の通達などでは、研究に使う幹細胞を培養する際、取り違いを防ぐため提供患者一人ごとに専用の部屋と設備が必要。今回の合意で、一度に複数の患者の細胞培養が可能になり、研究の迅速化が見込める。

 規制緩和は「関西イノベーション国際戦略総合特区」内に限定。同センターの高橋政代プロジェクトリーダーらは網膜の病気治療に向けて、来年度、iPS細胞を使った初めての臨床研究を開始予定。


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