山中氏「成果を患者に届けたい」 スウェーデンの大学で講演 

スウェーデンのウプサラ大で講演する山中伸弥京都大教授=13日(共同)

 【ウプサラ(スウェーデン)共同】ノーベル医学生理学賞を受賞した山中伸弥京都大教授(50)は13日午前(日本時間同日午後)、スウェーデンのウプサラ大で講演し「研究成果が近い将来、難しい病気で苦しむ患者に届くように」と願いを語った。

 1477年創立と北欧で最も古い同大では、その年のノーベル賞受賞者を招いて講演してもらうのが恒例となっている。

 山中教授は共同受賞した英国のジョン・ガードン博士(79)に続いて登壇。iPS細胞の開発に至る経緯や医療応用への展望を語り、「科学者の仕事は喜びもストレスもある。家族がいたからこそやってこられた」と感謝の言葉で結んだ。


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